現役時代は阪神、大洋(現横浜)の俊足外野手として活躍し、明るい性格を生かした野球解説で知られた加藤博一さんが21日、肺がんのため、56歳で亡くなった。
3人の俊足選手が並んだ1985年の大洋の「スーパーカートリオ」で、加藤さんは主に2番打者。1番を打った高木豊さんは「兄貴のような存在だった。昨年の手術の後、いったん回復され、一緒にゴルフもした。その時『来年(2008年)はバリバリ(仕事を)やる』と話していたのに…」とその死を悼んだ。
70年に西鉄入りした後、なかなか芽が出ず、相手投手の癖を盗み、俊足を生かすことを徹底して徐々に出番を増やしていった。ひょうきんな性格でチームのムードメーカーとなり、引退後は明るく嫌みのない解説で選手やファンから親しまれた。解説者として同僚だった横浜の大矢明彦監督は「いつも笑顔を絶やさなかったあの元気者が…」と早過ぎる別れに驚きを隠せなかった。
(1月21日配信 時事通信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080121-00000155-jij-spo
PR