3万2000人のランナーが都心を駆け抜けた17日の東京マラソン(日本陸連、東京都主催、産経新聞社など共催)。トップ選手のほかに市民ランナーや障害を持つ人、有名人が声援を受け、皇居や銀座、浅草などの名所を駆け抜けた。
今年で2回目。フルマラソンの完走率は97.4%で、氷雨が降った昨年を1.1%上回った。昨年、7時間の制限時間を50分オーバーして“完走”した両足義足のランナー、島袋勉さん(44)は今年も挑戦し、制限時間内でゴールした。
「義足と接するひざ下に傷があるのが気がかりだけど、順調なら7時間を切れるはず」と、最後尾からスタート。途中、摩擦でずれた義足を何度も修正しながら6時間28分で堂々のゴール。タレントの萩本欽一さんに「ありがとう」と声をかけられ、満面の笑みを浮かべた。
4年前にがんの手術を受けた鈴木宗男衆院議員も、2年連続の出場。今年は妻と娘の反対を受けたが、昨年を10分上回る3時間57分でゴール。「棄権したら、抽選に外れた人に申し訳ないからね。全力投球で一つのことをやりとげるという意味では、政治活動もマラソンも一緒」。
宮崎県の東国原英夫知事も他のランナーにもみくちゃにされながら、笑顔でゴール。タイムは4時間42分だった。「沿道の熱気と『宮崎ガンバレ』の温かい声援に驚いた」と話した。
また、約1万2000人が裏方のボランティアとして“参加”。石原慎太郎都知事は「まさに東京が一つになった感じ。来年はより完全なものに近づけたい」と総括した。
(2月17日配信 産経新聞)
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