菓子大手、ロッテの持ち株会社ロッテホールディングスが、洋菓子大手の銀座コージーコーナー(東京都新宿区)の買収を検討していることが1日、分かった。
ロッテがコージーコーナーの全株式を取得すれば、買収金額は約200億円になるとみられる。少子高齢化などの影響で国内の菓子事業の拡大が見込めないため、ケーキ店や喫茶店約300店舗を全国に展開する老舗ブランドを傘下に収め、新たな顧客を取り込んで収益力を高める狙いがあるとみられる。コージーコーナーも、ロッテ傘下に入ることで、店舗網拡大のための出店費用を調達しやすくなる利点がある。
菓子業界では、今年4月に消費期限切れ原料使用で経営が悪化した不二家を、製パン最大手の山崎製パンが傘下に収めるなど、再編の動きが加速している。
コージーコーナーは、1948年創業。ケーキなどの洋菓子を製造販売。06年8月期の売上高は333億円。社員は約970人。
(12月2日配信 毎日新聞)
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