粘着テープで作った風変わりな文字が、インターネット上などで話題となっている。JR山手線日暮里駅の工事現場の警備員、佐藤修悦さん(53)が案内表示で編み出した「修悦(しゅうえつ)体」という呼び名の文字だ。直線と丸みが組み合わさった独特の文字は熱烈なファンを呼び、DVDのジャケットにも登場した。21日には、東京・お台場で佐藤さんが“技”を披露するイベントも開かれるほどで、ブームに火が付きつつある。(村上智博)
佐藤さんが働く日暮里駅(東京都荒川区)。京成線とJRをつなぐ乗り換え通路をはじめ、赤、青色などのテープで書かれた独特の文字の案内表示があちこちにある。はっきりした文字で、読みやすい。修悦体だ。近くに寄ると、テープで書かれていることに気付く。
きっかけは、JR新宿駅の工事現場での警備の仕事。次から次へとホームやトイレへの道順を聞かれ、案内するのに疲れ果てた末、「分かりやすい案内を作ろう」と思い立った。
工事現場には、床の鉄板やゴムマットのずれ防止に使うさまざまな色のテープがある。白色で燃えにくいシートやベニヤ板でできた囲いをキャンバス代わりに、思い思いに文字を描き始めた。
佐藤さんの元来の字は、角張ったゴシック体。高校時代に字が下手で、必死でまねて身につけた。その字を元につくり出した修悦体は、きっちりとしていながら、文字の角を切り取って丸みを出した。見やすいように、バランスも考えた。
エスカレーターを上り切った場所など客が迷いそうな場所に案内表示を出していくと、道を聞かれる回数が減っただけでなく、独特の字体が話題になった。
この字に魅せられた一人が、東京都杉並区の古着店経営、山下陽光さん(29)。
修悦体の「名付け親」で、21日夜のイベントの仕掛け人でもあり、佐藤さんの作品集の出版も計画中だ。修悦体をサイトで紹介すると、ファンが一気に増えた。
山下さんは修悦体の魅力を「定規を使わず調整して、微妙なバランスを出している神業。おしゃれさもおもしろさもある」と評価。「佐藤さんは芸術家。全国でブームになるよう応援していきたい」という。
10月20日7時30分配信 産経新聞「あっぱれ!!」
こういう話もあっていいですね!!あなたはこの修悦体知ってました?
今インターネットで大人気。おじさんの名前に由来しています。この文字、大ブレークする予感が!!
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