演歌界初の米国人演歌歌手・ジェロが20日(水)、東京・HMV渋谷でデビューイベントを開催した。赤いキャップとパーカー、黒いジーンズに白いスニーカーというヒップホップ風の衣装で登場すると、集まった150名のファンからは大歓声。ゆっくりとお辞儀をした後、落ち着いた表情で同日発売のデビュー曲「海雪」を熱唱すると「夢は紅白に出ること。そして出身地のピッツバーグでコンサートを開くことです」と力強く語った。
同所で演歌歌手のデビューイベントが行われるのは初。さらにジェロが東京で歌唱イベントを行うのはこの日が初めてということもあり緊張した様子のジェロだが「皆さん仕事さぼってきたんですか?」と客いじりもできる余裕ぶり。「緊張してたんですけど、皆さんの顔を見てホッとしました」と流暢な日本語で挨拶し、作詞・秋元康、作曲・宇崎竜童という新感覚演歌の感想を「素晴らしいデビュー曲を作ってくださって嬉しい」と喜びを爆発させた。
祖母の影響で演歌魂に目覚めたというジェロは「演歌を聴くきっかけになったおばあちゃんは亡くなったけど、病気になってからも僕の歌をテープで聴いて、最後まで僕を応援してくれた。今日も見守ってくれていると思う」と感謝を述べ、2人の男性バックダンサーを従えてダンスバージョンを生で初披露した。
今月1日より本格的にプロモーションが始まり生活が一変、多忙な日々を送るジェロ。各局の情報番組でこぞって紹介され、これまでに取り上げられた番組は30を数える。イベント終了後のインタビューは英語でも答え「演歌は日本人の素晴らしいところが歌われている。若い人にもっと演歌を聴いてほしい」と熱く語っていた。
なお、2/19付のオリコンデイリーランキングでは16位初登場と好調な滑り出し。週間ランキングでも上位に初登場することが予想される。ちなみに、デビュー曲「海雪」の舞台である新潟・出雲崎町ではジェロを応援することを町議会で可決。この日も小林則幸出雲崎町長が地元名産の米と塩を持って応援に駆けつけた。
(2月20日17時14分配信 オリコン)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/enka/?1203503483
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