漫才コンビ「麒麟」田村裕(28)の大ベストセラー小説「ホームレス中学生」を原作にした漫画本「コミック ホームレス中学生」が年内にもアジアに向けて“輸出”されることが18日、分かった。すでに韓国や台湾からオファーが届いているという。小説は195万部を突破。17日に発売された初版3万部の漫画本も売れ行きが好調で、わずか1日にして重版が決定。田村の貧乏な体験は、どこまでビッグマネーを生み出すのか?
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昨年の年間書籍ランキング単行本部門で1位になった小説は200万部も目前。映画、ドラマ、舞台…さまざまな分野へ広がりが予定される中、ついに漫画本で国境を越えることになった。
吉本興業幹部は「小説は文字だけですが、漫画は絵で伝えられるので国境を越えやすい。小説や、今後できる映画に先駆ける形で、漫画から『ホームレス-』を知ってもらえれば」と世界市場を見据えている。
もともと、小説を現地の言葉に翻訳し、韓国や台湾で出版するというプランはあったが、著者・田村の筆致が独特の上、細かい笑いのニュアンスがどこまで翻訳をへて通じるかに疑問が残り、保留状態になっていた。
その中で、コミックが発売されたことで「絵は万国共通だし、雰囲気も伝わりやすい。そこで、小説より先に、コミックの話が一気に進んでいった」(吉本幹部)と急展開を見せていった。
漫画版の出来栄えについて、田村本人は「記憶の中で、このとき僕はこんな表情やったな、お姉ちゃんはこんな気持ちやったな、という部分をうまく表現してもらっているので驚いています」と満足している。
国内では、3月をメドに第2弾「コミック ホームレス中学生2」が発売予定で、今まで小説でもつづられなかった、漫画版だけの“蔵出しエピソード”も新たに加わる予定だ。
(1月19日配信 デイリースポーツ)
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