映画にもなり、世界中を魅了したミュージカル劇「オペラ座の怪人」。仮面をかぶった怪人の姿と、アンドリュー・ロイド=ウェバーのドラマチックな旋律が印象的なあのミュージカルの、続編が発表された。
前作のラストで火事で焼け落ちたオペラ座。しかし、運良く逃げ切ったオペラ座の怪人は、ニューヨーク市のコニーアイランドに落ちのびる。コニーアイランドといえば、子どもたちの遊べる海岸沿いの遊園地で知られる場所。背景となっている19世紀後半であれば、クラシックなメリーゴーラウンドなどがあり、かなり雰囲気のある舞台となりそうだ。監督は大ヒットミュージカル劇「ヘアスプレー」のジャック・オブライアン。
そして、前作同様、作曲はアンドリュー・ロイド=ウェバーが手がける。彼はすでに曲を仕上げたそうで、あとは作詞家のティム・ライスの歌詞を待つだけ。
ロイド=ウェバーは、40年以上の旧知の仲であるライスについて、冗談交じりにこう語る。
「ティムはすごい才能の持ち主だ。でも、なにせ楽するのが好きでね。いいやつなんだが、本当にいらいらさせられるよ。早く新しい“オペラ座の怪人”の歌詞を書いてくれないと。いい加減、彼から電話をもらう時期なんだが」
また、今回の続編については、「ストーリーがすごくいいんだ。自分の書いたスコアもかなり強いものになったと思う。私はあまり時間をかけず作曲するんでね。頭の中では、もう最後まで仕上がっているよ。材料はすべてそろったので、あとは形にするだけさ。でも、今回が今まで手がけたもののなかで一番大変だ。芸術的にどんなにすばらしいものが出来ても、絶対に、前作を興行的には超えられないからね」、とも語った。
そんなロイド=ウェバーは先日60歳になったばかり。今まで手がけたミュージカルの代表作は、「ジーザス・クライスト・スーパースター」、「キャッツ」、「エビータ」などがある。
また、ティム・ライスも「ジーザス・クライスト・スーパースター」と「エビータ」をウェバーと手がけたほか、『アラジン』、『ライオン・キング』、『美女と野獣』などの長編アニメの歌詞も手がけている。
さあ、再びこのコンビであるこの二人が手がける「オペラ座の怪人」の続編。いったいどんなミュージカルになるのか。早くライスに作詞を終わられて欲しいと願うのは、どうやらロイド=ウェバーだけではなさそうだ。
(3月26日配信 VARIETY)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080326-00000004-vari-ent
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