俳優小栗旬(25)の24時間が丸裸になる。スカイパーフェクTV!が31日午前10時から8月1日午前10時まで、24時間ぶっ通しの密着ドキュメンタリーを放送する。「24時間特番! 小栗旬『クローズZERO2』とその仲間たち」で、このほど丸1日かけて収録。本紙記者も収録現場に潜入した。
スカパー!史上初の試みに、小栗が挑戦した。テレビカメラに24時間も密着され、そのまま24時間かけて放送するという。トイレは? 寝起きは? 酔っぱらった姿も隠せないし、私生活も明らかになってしまう。果たして、演技やCMのように二枚目を保ち続けられるのか? 小栗は収録前に「きっと僕の素に近い顔が浮かび上がると思います」と話していたが、観察すると、たしかに素顔が表れてきた。
午前中は都内でゴルフ練習。次は、来年公開予定の主演映画「クローズZERO2」の打ち合わせ。台本、衣装を確認し、三池崇史監督と綿密に話し込む表情は真剣だ。仕事のオンオフの切替が伝わってくる。35度の炎熱の太陽の下で、暑苦しい学ランを着てカメラテスト。汗を1粒も流さないのは、俳優の真骨頂なのだろう。
夕方、映画の決起集会が行われる長野県松本市へ慌ただしく移動した。原作の漫画家高橋ヒロシ氏行きつけのダーツバーで、劇中歌を歌うバンドのライブを楽しむ。車中では「あと16時間も密着されるんだ…」と、カメラの視線を気にしていた小栗も、酒とバーの雰囲気に、徐々に表情が和らぐ。共演者山田孝之も合流し、宴はたけなわ。マイダーツを駆使したダーツ大会も始まるころには、すっかり陽気ムードに。「カメラが回ってたら酔っぱらっちゃいけないと思ってました」と言いながらも、トーンが上がる。カメラにも満面のピースサインだ。小栗の素顔は、酒癖の悪い暴れん坊や泣き上戸ではなく、仲間と戯れる陽気な酒飲みだった。
今年の小栗は、個性的な試みをしてきた。「小栗旬映画祭」、CMでの女装を含めた10変化とその姿での情報誌「東京ウォーカー」などの全国のウォーカー誌ジャック。そして集大成が今回の特番だ。「山あり谷ありでしたが、何とか24時間戦い抜くことができました」。ただ、小栗本人も番組の出来が分からずドキドキしているという。
(7月28日配信 日刊スポーツ)
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