まさかの映画不振に見舞われているフジテレビにとって、救世主は柴咲コウ(26)か。
フジが東宝とタッグを組んだ映画「ガチ☆ボーイ」が1日に公開された。これが最終興収5億円いくかどうかという低調ぶりだという。
かつては大ヒット映画を連発していた「フジ+東宝」のコンビだが、このところはいいところなし。昨年末公開の「スマイル 聖夜の奇跡」が興収3億7000万円、今年1月の「銀色のシーズン」は興収11億円の見込みで、このままいけば“3連敗”だ。
日本テレビ製作の「ALWAYS 続・三丁目の夕日」「陰日向に咲く」、TBSの「恋空」「チーム・バチスタの栄光」がヒットしただけに、フジの低迷が目立つ。
「去年、フジと東宝のコンビは『西遊記』や『HERO』をヒットさせています。しかし、これはどちらもドラマがベースの映画で、コケている3本はいずれもゼロから企画した映画なんです。先週、フジが持ち株会社に移行することが明らかになりましたが、同社はこれまで本体と子会社が別々にやっていた映画、音楽、映像などの事業を一体化して、新しい持ち株会社に編成し直すことになる。そんな背景もあって、フジはドラマに頼らない映画作りに取り組んでいるのでしょう。しかし、どれもスポーツをテーマにした感動モノで、カラーが似通っている上にピントもずれている。フジの迷いが感じられますね」(映画関係者)
●春秋の2本の映画で主演
そんな中、フジの期待を一身に受けているのが柴咲だ。
フジは4月に「少林少女」、秋に「容疑者Xの献身」と、柴咲の主演映画を2本公開する。「少林少女」は香港映画「少林サッカー」の続編的な位置づけで、「容疑者――」は高視聴率を記録したドラマ「ガリレオ」の映画版。どちらも話題性がある上、柴咲は「日本沈没」「どろろ」など数々の映画をヒットさせているだけに、フジの期待はハンパじゃない。
柴咲はフジを救えるか。
(3月21日配信 日刊ゲンダイ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080321-00000002-gen-ent
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