平成の清純派女優No.1といっていい人気の“ホマキ”こと堀北真希(19)。かわいらしい顔立ちと演技力の高さには定評があるが、20歳の節目を迎える今年は、声優の仕事からNHK大河ドラマまで超多忙。人気のヒミツに迫った。
学業と仕事を両立する10代、20代の芸能人が少なくない中、高校を昨年卒業したホマキは仕事一本の道を選んだ。
「高校までは勉強との両立で、ギュウギュウって感じでした。撮影と学校の試験が重なるときは大変。学校に行きながらだと、中途半端になってしまうと思ったんです」
繊細そうに見えて、肝が据わっている。昨年は髪をバッサリ切り、ドラマ「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(フジテレビ系)で、男装の少女を好演するなど役の幅を広げた。
今年は、映画「ドラえもん のび太と緑の巨人伝」(公開中、渡辺歩監督)で、植物が支配する緑の星の王女リーレの声に挑戦した。
「私がどんな作品に出るのか、普段、家族はあまり興味を示さないんですけど、『ドラえもん』は違いました。特に父が喜んでくれたんですよ」
声優の仕事は、ゲームソフトで経験済みだが、アニメは初挑戦。
「アクションが多いし、テンポが早い。タイミングをつかむのが大変でした。あまり気づかれないかもしれませんが、着地したり、歩き出したりする感じも声で表現しているんです」
レギュラー声優陣は3年前に若返ったが、ジャイアン役の木村昴は2歳下の17歳。
「びっくりです(笑)。でも、皆さんからアフレコの流れからマイクの前に立つタイミングまで教えてもらいました」
「ドラえもん」には、本などをコピーして、食べると丸暗記できる「暗記パン」という道具も登場する。台本を覚える女優にとって強力な武器になりそうだが「なくても大丈夫です」ときっぱり。のび太と違い、ドラえもんの手助けは必要ないようだ。
今年はもうひとつ“お姫さま”の役が待っている。5月から大河ドラマ「篤姫」の撮影に入り、徳川14代将軍・家茂に嫁いだ皇女和宮を演じる。
時代劇も初めてだが、「決められた運命に向かっていく女性の生き方をしっかり演じたい」と張り切る。
篤姫役の宮崎あおい(22)とは嫁姑の関係。一部では早くも“ライバル女優対決”と、色めきたっている。
「まだ1回しかお会いしてませんが、素晴らしい女優さん。私は自分のやるべきことをやるだけです」
このあたりの冷静さが、同世代の女優とひと味違う。10月には20歳を迎えるが「お酒は両親と一緒に飲んでみたい」とマジメ。そして「これからはOLだとか、職業を持つ女性の役も演じていきたい」と、まずは女優としての地歩を固めることに懸命だ。
(3月23日配信 夕刊フジ)
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