人気グループ、関ジャニ∞の渋谷すばる(26)、村上信五(25)が企画、セルフプロデュース、主演をこなす二人芝居「未定」壱が19日、東京都新宿区の東京グローブ座で初日を迎えた。開演前に会見した2人は、舞台と同じく白の全身タイツで登場。アドリブ満載のコメディーで歌や踊りは封印、アイドル的な要素をすべて取り払い、新境地を見せた。
「アイドル」の肩書は1カ月間だけ、胸の奥にしまいこむ。まるで“お笑いコンビ”のごとく、渋谷&村上が白の全身タイツ姿で、初の二人芝居「未定」壱に臨んだ。
「いちおう、アイドルとしてやっているんですけど…」。苦笑いを浮かべ、開演前の会見に臨んだ渋谷だが、村上との関西弁を交えた掛け合いは芸人そのものだった。
渋谷「誰もやったことのないことが、ちりばめられてます。こういうことを必死にやるのも、ええんかなと思いますわ。ゆくゆくはこれで、(ジャニーズ事務所の)子会社を設立しまひょうか」
村上「(関ジャニ∞で)スケジュールが空いていたのが、この2人だったんですよ。ヒマなんで何かできへんかなと思って。ノープランでやるんで、お互いにどうなるか分かりませんわ」
渋谷が企画を立案し、2人でセルフプロデュース、内容は奇想天外、予測不可能だ。公開リハーサルでは、舞台上には派手な洋服や帽子、かつらやサングラスなどの小道具と100種近いアイテムがそろい、2人はその場の思いつきで早着替え。10分間の制限時間内でアドリブ満載の“即興ストーリー”を演じた。
関ジャニ∞ではコンサート、バラエティー番組で、2人は「松原かずひろ.」のコンビ名で漫才やコントを披露。横山裕(26)、錦戸亮(23)らが俳優などで正統派路線を歩むなか、独自のキャラクターを確立する。
東京公演は2月3日まで、続いて同9日から15日までの大阪・梅田芸術劇場で公演を行うが、前売り券はすべてソールドアウト。村上は「6年前(の関ジャニ∞の舞台)なんてガラ空きでしたから。2人で満杯になるなんて」と感慨深げ。渋谷は「(ネタが)すべっても“未定”なんでね。これから壱、弐と続けていきたい」とタイトル名にひっかけて意気込んだ。ジャニーズJr.に加入以来、12年目を迎えた2人が新たな魅力を切り開く。
(1月20日配信 サンケイスポーツ)
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