ドイツで開催中の第58回ベルリン国際映画祭で16日、各部門の授賞式が始まり、日本から出品された「めがね」(監督荻上直子)がザルツゲーバー賞に輝いた。また、共同電によると「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(監督若松孝二)が、最優秀アジア映画賞(NETPAC賞)と国際芸術映画評論連盟賞(CICAE)を併せて受賞した。
ザルツゲーバー賞は同部門の元ディレクター、マンフレート・ザルツゲーバー氏にちなんで00年に創設され、既存の概念にとらわれない芸術表現が顕著な欧州未配給作品を選ぶ。日本作品の受賞は初めて。荻上監督は03年、長編デビュー作「バーバー吉野」で同映画祭児童映画部門特別賞を受賞以来の栄誉。15日に現地で36歳の誕生日を迎えており「最高のプレゼントになりました。でも、それよりも大きな喜びは、観客の方々の反応でした」と笑顔を見せた。
(2月17日配信 スポーツニッポン)
海辺の町を訪れた女性が、そこで出会うめがねをかけた人々との出会いを通して、見失いかけていたものを取り戻す作品。主演は小林聡美(42)。
一方、「実録・連合赤軍」はARATA(33)、坂井真紀(37)らが出演。1972年のあさま山荘事件を連合赤軍側の視点で描いた。最優秀アジア映画賞は、昨年の「無花果の顔」(監督桃井かおり)に続き2年連続受賞となった。
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