「イカ天」の名で親しまれ、BEGINなど人気アーティストを輩出したTBSのオーディション番組「平成名物TV 三宅裕司のいかすバンド天国」の特別番組の収録が17日あり、三宅裕司さん(56)と相原勇さん(40)の名コンビが18年ぶりに復活した。相原さんは「同窓会みたいで楽しかった。広島の実家に帰ろうと思っていた矢先にレギュラーが決まり、イカ天がなかったら、ピーターパン出演はなかった」と秘話を明かした。
「イカ天」は、89年2月から約1年10カ月、毎週土曜日深夜に生放送された、アマチュアバンドが楽曲を演奏する勝ち抜き戦で、1週で「イカ天キング」、5週勝ち抜きで「グランドイカ天キング」となりメジャーデビューしたバンドも多い。番組には846組が出場し、たま、ジッタリン・ジン、フライングキッズ、ブランキー・ジェット・シティなどがデビュー。萩原健太さんら審査員の辛口コメントやイカ天グッズも人気となり、90年の流行語大賞大衆賞にも選ばれた。
特別番組は「あの伝説の番組再び!“イカ天2007復活祭”名物バンド激レア映像今夜限りの大放出スペシャル」と題し、三宅・相原のコンビに、小林麻耶アナウンサーが司会を務め、イカ天出身の「カブキロックス」の氏神一番さんや「たま」の石川浩司さん、萩原健太さんら審査員が登場の映像を見ながら思い出を語る。
三宅さんは「セットを見るだけで懐かしい」と言い、小林アナは「たまの『さよなら人類』を小学校で歌って、『木星についた!』と叫んでいたけど、イカ天出身とは知りませんでした」と世代を感じさせるコメント。BEGINの比嘉栄昇(ひがえいしょう)さん(39)は、「最初の出場前に祖母が亡くなり、石垣島に帰って働こうと思っていた。この番組が人生を変えた」と振り返った。30日午後10時から放送予定。
(12月17日配信 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071217-00000016-maiall-ent
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