今年の若手漫才日本一を決める「オートバックスM-1グランプリ」(テレビ朝日系)の決勝が23日、生放送される。7回目の今年は予選参加が4239組と史上最高。優勝賞金1000万円を獲得するのはどのコンビか。本紙学芸部・お笑い担当の油井雅和記者が予想する。
今回の決勝進出8組では、過去の実績から見れば、「笑い飯(めし)」がやはり本命。6回中5回決勝進出の「レギュラー」で、うち2回が2位と、1000万円に一番近いはず。しかし、弱点は島田紳助が決勝進出記者会見でも話していたように、登場順が1番という点。圧倒的に面白くないと、後から出てくるコンビに抜かれてしまう。ということで、「圧倒的に面白ければ本命。そうでもなければ難しい」と予想。
次に気がかりなのが、01年の第1回以来の決勝となる「キングコング」。人気者だけに、客席が盛り上がれば混戦を抜け出しそうだが、M-1は上位3組を選んだ後、もう一度ネタ見せがあるので、スキーのジャンプのように2本とも高得点を取らないといけない。過去、1本目がよかったのに、2本目でこけたコンビは何組もいたからだ。
本命、対抗と来て、穴に推したいのが、唯一、吉本興業以外から進出、ワタナベエンターテインメントの「ザブングル」。そして、関西では人気を得ているが東京、そして全国区ではまだ無名の「ダイアン」だ。
今回、「ホームレス中学生」が大ベストセラーとなった田村裕(ひろし)の「麒麟」、そしてテレビの人気者「オリエンタルラジオ」が準決勝で敗退したことから、「敗者復活で逆転優勝では?」と予想する人も少なくない。今回、敗者復活組は登場順が最後の9番目なので、大逆転の可能性はあるかも。麒麟が敗者復活してきたら、案外、麒麟の方が有利か。
とりあえず、出場メンバーのほとんどのライブが、ヤフー動画で見られるので、事前にチェックしてから楽しむのもオススメだ。
(12月22日配信 毎日新聞)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071222-00000006-maiall-ent
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