バドミントン女子ダブルスの小椋久美子(25)との“美人ペア”オグシオ”として人気の潮田玲子(24)=三洋電機=が、今年限りで現役引退する可能性があることが11日、分かった。早ければ年末の日本リーグを最後にコートを去る。五輪での試合を終えるまで去就問題を封印していた潮田だが、準々決勝で世界3位の中国ペアにストレートで完敗した。世界ランク8位の末綱聡子(27)、前田美順(22)組(NEC・SKY)は、前回アテネ覇者で同1位の中国ペアを破り、日本初の4強進出でメダルに王手をかけた。
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バドミントン界の至宝、オグシオが解散の危機にさらされた。潮田はかねて北京を競技生活の集大成と考えており、「悔いのないよう戦いたい」と繰り返していた。唯一無二のパートナーである小椋と大舞台を踏み、1勝を挙げたことから現役生活に区切りをつける可能性は高い。
夢にまで見た五輪は2試合で終わった。中国の強豪ペアに惨敗。終了後は笑顔で「ごめんね。ありがとう」と言葉を交わした。潮田は「私にとって夢の舞台だった。何日間か夢を見ているみたいだった。(五輪に)挑戦することがうれしかった」と、吹っ切れたような表情でほほ笑んだ。
潮田はここまで、関係者からの現役続行への意思確認に対し、明確な回答をしていないという。この日も「今は何も考えられない。これからのことはゆっくり考えたい」と話すにとどまった。正式に引退を決意すれば、以前から希望を持ち、水面下でオファーのあるキャスターへの転身などが考えられる。そうなれば現役を続けることが確実な小椋とは別々の道を歩むことになり、日本リーグが花道となる。
もっとも、看板ペアを簡単に手放せない三洋電機は慰留に努める。小椋とともに、社員からプロ契約への移行などを条件に、潮田に現役続行を迫るとみられる。
高校卒業時、先に三洋電機への入社を決めていた小椋が誘い、潮田も三洋入りを決めた。そして、オグシオは才能と努力でNo.1のペアに成長した。五輪後、しばらくは休養する予定の2人。潮田は遅くとも、日本リーグがスタートする10月までに結論を出す。
(8月12日デイリースポーツ)
http://beijing.yahoo.co.jp/news/detail/20080812-00000009-dal-spo
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