世界に通用する日本人選手発掘を目指す第2回「K-1JAPANトライアウト」が2日、都内のIchigekiプラザで行われた。昨年の第1回トライアウトはヘビー級のみだったが、今年は新たにミドル級、それ以下の軽量級、20歳以下のユースが加わり、審査員のフランシスコ・フィリオ監督が見つめるなか、書類選考を通過した約100人の選手がK-1、K-1 MAX出場を目指し激戦を繰り広げた。
昨年は元ロッテの立川隆史ら未経験者が多かったが、今年はプロ経験のある実力者が多数参加。特にミドル級では谷川貞治K-1イベントプロデューサーが「すぐにMAXのオープニングでデビューできる」という即戦力が勢揃いした。
そんな実力者揃いのなかで異彩を放っていたのがお笑いタレントのKICK☆だ。ムエタイネタで人気のKICK☆だが、ただそれもネタだけではなく、以前キックボクシングジムに通っていたということで、そこに目をつけたマネジャーが本人に内緒で応募。1週間前にトライアウト挑戦を聞かされたというKICK☆は、収録の合間に階段を昇ったりシャドーボクシングなどで調整しこの日に備えてきた。
基礎体力テスト、柔軟体操はボロボロだったKICK☆だが、ミット打ち、スパーリングでは「1週間、これだけを練習してきた」という得意の右ストレートを強振。「気持ちで見せるしかない」と玉砕覚悟の思い切りのいいファイトを披露した。
審査の結果はまさかの“準”合格。「思っていたより体力と技術はなかった」と苦笑いする谷川プロデューサーだが「ハートが強くてスパーがよかった。実戦でもう一度見てみたい」と“追試”を決定。4月20日に予定されている実戦形式の再テストでK-1デビューを目指すことになった。
思わぬ急展開にKICK☆は「こうなった以上、やるしかない。喜んでばかりはいられない、ここからがスタート。1日1日精いっぱいやるだけ」と、まさしく「See you next fight」となった4月20日の追試に向け「芸人だから見せる試合をしたい」と意気込みを語った。
(3月2日配信 スポーツナビ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080302-00000016-spnavi-fight
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