世界ボクシング協会(WBA)ミニマム級タイトルマッチ12回戦(1日・後楽園ホール)--王者の新井田豊(29)(横浜光)が、同級13位のホセ・ルイス・バレラ(29)(ベネズエラ)の挑戦を、6回KOで退け、13回の具志堅用高、9回の勇利アルバチャコフ、8回の徳山昌守に次ぐ日本歴代単独4位となる7連続防衛に成功した。
日本のジムに所属する王者は5人のまま。
1回、新井田が距離を取るバレラをロープ際まで攻め込む場面が目立つ。左右のフックが挑戦者の顔面に当たり、ひるむ場面も。
2回、王者の多彩なパンチがバレラにヒット。フック、アッパーのコンビネーションが決まり、挑戦者が後ずさり。
3回、新井田がバレラをコーナーに追い込み、左フックでダウンを奪う。王者がラッシュをかけるが、挑戦者も必死に抵抗。
4回、チャンピオンが小刻みなパンチを顔面にたたき込むなど、挑戦者を手数で圧倒。
5回、バレラが息を吹き返す。ワンツーが新井田にヒットし、攻撃にリズムが出始める。
6回、新井田が冷静に間合いを詰め、ボディーやフックを見舞う。挑戦者がじりじり後退したところを新井田がラッシュ。2度目のダウンを奪い、世界戦初のKO勝ち。
(3月1日配信 読売新聞)
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