【ナッシュビル(米テネシー州)6日(日本時間7日)】ゴジラ、ショック! ヤンキースが、松井秀喜外野手(33)を放出する方針であることが分かった。前日発覚したジャイアンツへのトレードは、ヤ軍からの申し入れだったことを両軍関係者が認めた。ヤ軍はゴジラとの交換で救援投手陣の補強を計画していることも判明。トレードが合意に達した場合、拒否権を保持するゴジラの決断が注目される。
愛するピンストライプのユニホームに別れを告げる可能性が高まってきた。大リーグのウインターミーティング最終日。ヤ軍が、ゴジラのトレードを売り込んでいた衝撃の事実が発覚した。
ジ軍の球団幹部によると、前日にサンケイスポーツが報じたトレードを画策したのはヤ軍の方だった。ジ軍の若手快速球右腕、ティム・リンスカム投手(23)とブルージェイズのアレックス・リオス外野手(26)のトレードが進行中という情報を得たヤ軍から「マツイに関心はないか」と打診されたという。
当初は三角トレードと思われていたが、ヤ軍の狙いはジ軍のリンスカムだったことも判明。いずれにしても松井秀にとってこれまで他球団から「ほしい」と言われたことがあっても、ヤ軍からトレード要員にされたのは初めてのことだ。
さらにショッキングなのは、たとえジ軍へのトレードが破談となってもヤ軍はゴジラ放出の方針を固めていることだ。ジ軍とのトレード交渉を認めたヤ軍関係者は「ジラールディ新監督の構想から外れている」と証言。サンケイスポーツの取材で、すでにジ軍以外にもインディアンスとホワイトソックスにトレードを打診していたことが分かった。
ヤ軍は、ゴジラのトレードでブルペンの補強を目指している。交換相手の本命・リンスカムは今季24試合に先発しているが、獲得できた場合は先発に転向予定のジョバ・チェンバレン投手(22)に代わるセットアップで起用するプランまで、すでに練られているという。
これほどヤ軍が救援投手の補強にこだわるのには裏事情がある。今季チーム最多の77試合に登板したルイス・ビスカイーノ投手(33)はFAでの残留が有力視されていたが、一転して移籍の方向。その穴を早急に埋める必要に迫られている。ジ軍との間では、すでに松井秀と救援2投手とのトレード第2案も検討されたもようだ。
大リーグの本塁打記録保持者であるバリー・ボンズ外野手(43)の後釜として迎えられるジ軍移籍を決意するのか。それとも出場機会が激減するのを覚悟でヤ軍に残り、定位置の再奪取を目指すのか。トレード拒否権を保持するゴジラの決断が迫られる。
(12月8日配信 サンケイスポーツ)
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