日本サッカー協会の田嶋幸三専務理事は4日、急性脳梗塞(こうそく)で入院中のオシム監督(66)が家族と話した第一声が、クロアチア語で「試合は?」という内容だったと明らかにした。
先週末ごろのことで、どの試合を指すかは不明だが、常にサッカーを気に掛けていることを示す言葉。また、妻アシマさんがアイスクリームを食べさせて「冷たくないか」と尋ねた際には、「冷たくなければアイスじゃない」と“オシム節”で答えており、ユーモアも忘れていない様子だ。
オシム監督はワールドカップ南アフリカ大会予選の組み合わせ抽選結果に関心を示し、鹿島が逆転優勝したJリーグの結果に驚いていたという。ストイコビッチ氏の名古屋監督就任も、長男アマルさんが伝えた。
現在は「覚せいと睡眠を繰り返している状態」といい、集中治療室で治療が続いている。病室内には、日本代表監督就任前に監督を務めた千葉のサポーターから送られた千羽鶴が飾られたという。田嶋専務理事は第一声について「彼のサッカーに対する思い入れを感じた」と話した。
(12月4日配信 毎日新聞)
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