ピン芸人No.1決定戦「R-1ぐらんぷり2008」で2連覇を果たしたなだぎ武(37)が、ネタの中で使用した「ややこしや~」という狂言の一節が、着うたランキングで大ヒットを記録していることが22日、分かった。この着うたは、04年4月発売のCD「にほんごであそぼ ややこしや」の中に収録されている「まちがいの狂言~ややこしや~」。R-1放送直後に前週比140倍となる約5000件のダウンロード数を記録している。
◇ ◇
これぞ“いざなぎ景気”ならぬ“なだぎ景気”。R-1で2連覇を果たしたなだぎの人気は、音楽界にも波及していた。
17日の決勝戦でなだぎが披露したのは、文化祭の出し物を考える奇妙な生徒という役柄に狂言の一節「ややこしや~ややこしや~」を交えた新ネタ。日本の伝統文化に巧みな踊りを交えた内容で大爆笑を誘った。
番組視聴率は、過去最高の15・7%(関西地区)を記録。放送直後からは「ややこしや~」の本ネタとなった「まちがいの狂言~ややこしや~」の着うたにアクセスが殺到した。
同曲は、NHKの教育番組「にほんごであそぼ」の中で狂言師・野村萬斎が歌い、子どもたちの流行語にもなったが、発売から月日が流れていることもあり、R-1放送直前までの着うたダウンロード数は、1日10~15件程度だったという。
ところが、デイリーランキング・レコード会社直営♪調べでは、放送直後からはたった3日間で前週比の140倍となる約5000件を記録。配信チャートも5000位内に入らない圏外から、17位までランクアップする異例の大ブレークとなった。
文字通りの右肩上がりを記録している“なだぎ景気”だが、昨年行われた「M-1グランプリ」でも敗者復活戦から優勝した無名のサンドウィッチマンが、15番組以上からの取材やCM出演などの依頼が殺到しており、お笑いブームの勢いは増すばかり。突然、泡と化すようなこともなさそうだ。
(2月23日配信 デイリースポーツ)
PR