昨年末結婚することを発表した俳優オダギリジョー(32)と女優香椎由宇(21)が16日、関係者を通じて都内の区役所に婚姻届を提出した。晴れの日は2人の誕生日を選んだ。オダギリは今年3本の海外作品に主演する。結婚発表後も約1カ月間、韓国でロケに参加。3月以降も長期海外ロケが続く人気ぶりだ。「海外での仕事が続くので、彼女を安心させたかった」と話していた通り、きずなを深めて単身、世界へ向かう。
晴れて夫婦と認められる婚姻届は、2人の誕生日を選んだ。昨年末の結婚会見でオダギリは「同じ誕生日は金正日(キム・ジョンイル)以来なのでびっくりした」と、照れ隠しの意味も込めた独特の表現で運命の日を口にしていた。
タイミングとしてもこの日がベストだった。「海外の仕事が続く」と話していたオダギリだが、日本の若手俳優を代表する個性派は、今年だけで3本の主演映画を海外で撮影するため、合わせて少なくとも半年以上日本を離れる。いずれもアジアを代表する製作者の作品だ。
結婚発表直後の年明けからは韓国に約1カ月滞在した。ベルリン、ベネチア映画祭でそれぞれ監督賞を受賞した韓国の巨匠、キム・ギドク監督がカンヌ映画祭を視野に入れた新作映画「悲夢」(今年公開予定)の撮影を行った。帰国後は15日に行われた日本アカデミー賞授賞式に出席。主演作「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」が最多6冠を受賞し、オカン役の樹木希林ら出演者、スタッフと喜びを分かち合った。
3月はブラジルへと旅立つ。06年ベネチア映画祭グランプリ受賞作「長江哀歌」のジャ・ジャンクー監督プロデュース作品で、中国・ブラジル・日本合作映画「Plastic City」(ユー・リクウァイ監督、今年公開予定)は全編現地ロケで、2カ月滞在する。
夏には中国でアカデミー外国語映画賞作「グリーン・デスティニー」などを手掛けたビル・コン氏プロデュースの中国映画の撮影に入る。作家井上靖氏の短編「狼災記」が原作で、3~4カ月の長期ロケを予定している。
多忙のため、2人はまだ同居しておらず、挙式も未定だ。「彼女を安心させたい」と結婚を決意したオダギリだが、自分の大仕事を前にけじめをつけたようだ。
(2月17日配信 日刊スポーツ)
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