SMAPの中居正広(35)主演で半世紀ぶりに映画化される名作「私は貝になりたい」(福澤克雄監督、11月22日公開)の製作発表が19日、都内で行われた。処刑される日本兵を演じる中居は、妻役の仲間由紀恵(28)に撮影で刈られた丸刈り頭と、7キロ減量した姿で登場。「今までの意気込みとは違う」と強い意欲を示した。また、昨年のNHK紅白歌合戦で中居と司会した笑福亭鶴瓶(56)が共演する。
「頭を丸めたのは25年ぶり。EXILEっぽくなるかと思ったら、えなり(かずき)君みたい」中居は長さ5ミリの丸刈り頭を照れくさそうに何度もなでた。
1月11日に撮影入りし、2月11日に断髪した。出兵が決まり、仲間が手動バリカンで夫の頭を刈るシーン。10分以上続く失敗の許されない場面。「仲間さんのほうが緊張したのでは」と、スタッフの頭で断髪練習した妻をねぎらった。
「模倣犯」以来6年ぶりの映画に、徹底した役作りで臨んでいる。「減量を始めたのは昨年の8、9月ごろ。起床して7、8時間水分しか取らない。今日も何も食べてません。健康に悪い独学のしぼり方です。お酒はやめられないけど、つまみは納豆や明太子を少し。もう少し落とせと言われています」61キロあった体重は54キロまで減った。映画は理髪店を営む清水豊松が、戦中の米兵捕虜殺害の罪で死刑にされた悲劇を描く。故フランキー堺さん主演で1958年にドラマ化されて大きな話題を呼んで以降、今回で4度目の映像化になる。
脚本を手直ししない橋本忍氏(89)が初めて改訂を手がけた。四季を追い撮影され、製作費は10億円。「いろんな方の熱い気持ちがこもっている。今までの意気込みとは違い、本気でやらないと、と思ってやっています」最も多忙な12月から、スケジュールが2時間でも空けば監督に演技指導を自ら頼んだ。「準備は怠りたくなかった。お芝居は監督にゆだねるタイプ。細かい芝居でもリハーサルを重ねてやっています」中居は「家族や友達など周りの人、そして自分が納得する死に方があるのではと思う。豊松の死は誰ひとり納得しない。意味のない終わり方はいけないということを理解してほしい」と力を込めた。8月にクランクアップの予定。
◆またもや鶴瓶と ○…中居は仲間に続き、鶴瓶とも紅白の司会コンビ。日テレ系「ザ!世界仰天ニュース」でも共演している。死刑囚を演じる鶴瓶は「中居から絶対ふざけるな、と言われています。ふざけるつもりはない。フランキーさんのドラマを見てるし、ここにいるだけで幸せ」。豊松の上官役の石坂浩二(66)も坊主頭で登場し「50年前、友人宅で見た。たくさん人が集まってきて、最後は感動で声も出なかった」と話していた。
(2月20日配信 スポーツ報知)
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