人気5人組グループ「嵐」のリーダー・大野智(27)が2月21日から東京・表参道ヒルズで、初の個展「FREESTYLE」を開催する。デビュー前から重ねてきた10年にわたる創作活動の軌跡で、フィギュアや絵画など約150点あまりを展示。「単純に好きだからやってきたものをファンの方に見てほしい」と純粋に語る。2月8日には初の作品集も出版する。
今年デビュー9周年を迎える人気グループのリーダーが、初の個展で芸術家の一面をのぞかせる。表参道ヒルズのスペースO(約450平方メートル)で、2月21日から29日まで9日間開催。入場無料で約2万人の動員を見込む。
雑誌などで近況を語る際にいつも「粘土してます」と素直に答えていた大野。これまで作品を公に発表したことはなく、見たいというファンの要望が多かった。06年末、主演舞台「転生薫風」の上演中に、所属のジャニーズ事務所幹部に「個展を開きたい」と自ら申し出、総合セルフプロデュースで準備を進めてきた。
粘土で型を取った樹脂のフィギュアは「100体作る」と宣言した通り、作り上げた。縦3メートル、横6メートルの巨大なスプレー画も正月返上で製作。自前の一眼レフカメラを用いて母校などでフィギュアを撮影した写真も公開。自らの顔をかたどった金のオブジェは「顔に石こうを流してる途中に気持ち良くなって寝てしまった」というお気に入りだ。絵画で工藤静香などが個展を開くことは多いが、現役アイドルでここまで大規模の個展は異例といえる。
普段はおっとり控えめだが、好きなことには誰よりも夢中になれる。小学生のころ、友達が描くのを見て、自分も同じ漫画「ドラゴンボール」の絵を描き始めた。中学2年で事務所入りし、ジャニーズJr.時代はイラストレーターも夢見ていた。
嵐としてデビュー後の02年秋に「もっとリアルに作りたい」と絵から立体的なフィギュアに幅を広げた。20世紀の米画家ノーマン・ロックウェルや江戸時代の京都の絵師・伊藤若冲にあこがれるが、すべて独学。本業のアイドルとして多忙な日々を送るなか「作っている時が睡眠みたいなもの。癒やされます」と話す。
「好きだからやってきただけ。誰でも可能性があることを伝えたい。会場で隠れて(観客の)反応を見ようかな」。全国開催も視野に入れており、大野の創作意欲はますます熱を帯びそうだ。
(1月12日配信 スポーツ報知)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080112-00000063-sph-ent
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