人気グループ嵐が15日、アジアツアーを敢行することを発表した。東京、台北、ソウル、上海の4都市で8公演を行う。中でも皮切りとなる東京・国立競技場での単独コンサートは、SMAP、DREAMS COME TRUEに続き3組目の快挙だ。現在は5大ドームツアーを開催中。個々の活躍も光る中、1年で大規模ツアーを2回も行う動員力は、名実ともに国民的人気グループへと成長した証しだ。
嵐のアジアツアーは06年以来2回目。前回はソウル、台北の2都市6公演で4万人を動員したが、今回はそれをはるかに上回る17万3000人を動員する予定。松本潤(24)は「映画の仕事で行った香港でも(人気は)すごかった。『嵐でコンサートで来てね』と言われました」とアジアでの人気を体感。櫻井翔(26)は「待っている人たちのところに行けるのはうれしい」と声を弾ませた。
アジアツアーに向けて、すでに始動している。国立競技場は全員で下見を行った。相葉雅紀(25)は芝生を触ったり、トラックを走って会場の感触を確かめた。「サッカーを見に行ったことがあるけど、広いですね」。松本は「こんなことができたらと思うことはあります」。大舞台に立つイメージを思い思いに描き始めているようだ。
最近、個人の活躍もめざましい。松本は映画「隠し砦の三悪人」に主演したほか、「花より男子 ファイナル」が28日に公開。櫻井は日本テレビ系北京五輪キャスターに抜てきされるなど、個人の活躍もグループ人気につながっている。
この日は5大ドームツアーの東京ドーム公演を行った。会場は5万5000人の超満員。会場外にはチケットを入手できなかったファンが行列した。「チケットを譲ってください」とハングルで書いたボードを持つ韓国人女性の姿も見られるなど、海外からもファンが駆け付けた。
公演内容はさらにスケールアップ。幅20メートルの巨大バルーンにメンバー全員が並んで宙づりになり、約7分間にわたって高さ30メートルの空中でパフォーマンスを展開した。さらにファンと環境問題を考えたいと、メンバー全員で作詞したコンサート用新曲「Green」を初披露。メンバーはマイコップ、マイはし、マイ皿を持参してエコに取り組むなど、社会性のある企画にも取り組んでいる。
11月でデビュー10年目となる。節目の年に大きなツアーが相次ぐ。櫻井は「今年は挑戦の年になる。これをきっかけに上のステージに行ければいいですね」。さらなる進化を約束した。
(6月16日配信 日刊スポーツ)
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