「嵐」リーダーの大野智さんが3年前にカラオケボックスで大麻を吸っていたと週刊現代が報じた。これに対し、テレビCMのスポンサーが、CMを継続するとしながらも、大野さん側に行動の自重を申し入れたことを明らかにした。大野さんが出ている部分がカットされたとみられるCMもあり、波紋が広がっている。
「目がピカピカする」と大麻を吸引?
「『嵐』大野智 『大麻で3P』」。2008年7月28日発売の週刊現代は、こんな刺激的な見出しで、アイドルグループ「嵐」リーダーの疑惑を派手に取り上げた。
6ページもの記事によると、大野智さん(27)は05年夏、東京・渋谷のカラオケボックスで、モデル風の美女らの宴会に合流した。騒ぎの中で、誰かが「いいものがある」と紙に大麻の葉をつめたジョイントを回した。そして、大野さんも「目がピカピカする」と言いながら、大麻を吸引したというのだ。記事では、女性らを抱きながら、目が飛んだような大野さんの写真が大きく掲載されている。
大野さんは、メンバー5人の中では、比較的目立たない存在と言われる。が、このところ、TBS系で7月4日スタートのドラマ「魔王」で連ドラ初主演を果たし、8月30、31日には「嵐」が日本テレビ系「24時間テレビ」のメインパーソナリティになる予定など、と華々しい活躍が報じられている。
それだけに、ネットでは、この記事が大きな話題になり、2ちゃんねるではスレッドが次々に立つ「祭り」状態になっている。
事実なら犯罪になるが、本当なのか。
J-CASTニュースでは7月28日から、大野さんが所属するジャニーズ事務所に取材を申し込んでいる。しかし、担当者が外出中として、コメントが得られないままだ。
「自覚と社会的責任を持ち、自重した行動を」
この報道で、テレビCMやスポンサーにも影響が出始めている。
「嵐」起用のCMを流しているハウス食品の広報・IR室では、J-CASTニュースの取材に対し、ジャニーズ事務所や大野さん本人に「タレントとしての自覚と社会的責任を持ち、自重した行動を」と申し入れたことを明らかにした。ただ、「CMに関しましては継続とし、今後の事態の変化を見守りながら判断してまいります」としている。
携帯電話「au」のCMでは、「嵐」メンバーのうち大野さんの部分がカットされるようになっているようだ。しかし、auブランドのKDDIの広報部では、J-CASTニュースに、「CMの出稿量に関わってくるところは明らかにしておりませんので、コメントを差し控えさせていただきたいと思います」と慎重だ。
一方、テレビ・ラジオ局では、報道後も特に対応を変えていないようだ。
TBSのドラマ「魔王」の担当者は、取材に対し、「報道は事実無根と聞いています。ですから、番組はそのまま続行します」と話す。一方、「嵐」出演のバラエティ番組「ひみつのアラシちゃん」担当者は、「事実関係が分からないので、こちらから何か言うことはありません。とくに話にも上りませんし、今のところまったく影響もないです」。
大野さんパーソナリティのラジオ番組「ARASHI DISCOVERY」について、横浜エフエム放送の編成担当者も、「事務所やレコードレーベルと話して、『報道は事実無根』と聞いています」として、番組続行を明らかにした。
一方、「24時間テレビ」のほか、北京五輪番組テーマソングでも「嵐」を起用する日本テレビの総合広報部では、「いろいろ検討しています」と話すのみだった。
(7月29日配信 J-CAST)
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