今月24日、所属事務所から契約を解除された巨乳アイドル出身のタレント、小向(こむかい)美奈子(23)に引退の危機が迫っている。ファンからは“やわ乳で色白”のナイスバディーを惜しまれる一方で、解雇の背景を探ると、業界内では「やっぱり…」という醒めた見方も広がっている。
小向は東京都内のファストフード店内でスカウトされ2000年、15歳でグラドル界にデビューした。公称サイズは身長156センチ、86・58・83だったが、実際はそれ以上の迫力ボディー。色白ムチムチのEカップでまたたくまに人気グラドルの座についた。
アイドル評論家の北川昌弘氏は、「言動などに“今どき感”の強い女の子でファン層を選ぶタイプだが、グラドルとしての需要は確実に高かった。引退となれば惜しい」と話す。
写真集やイメージDVDの人気も高く、特に2004年のDVD「Atmosphere」(ラインコミュニケーションズ)は、胸の谷間にこだわった映像で話題になった。
ところが3年前にタレントとしての転機で、つまずいた。05年9月に行ったDVD発売イベントで、20歳を機にグラビア卒業を宣言。女優を目指してダイエットに取り組んだが、これが裏目に出たようだ。
「ぽっちゃり系では役柄が限られると思っての減量だったが、小向の持ち味が消えた。やせても期待したほどのオファーもなかった」(関係者)
再び水着のDVDをリリースするなど迷走が続き、2年前に週刊誌を飾ったグラビアでは激やせぶりが話題になった。
なぜうまく脱皮できなかったのか。先の北川氏が続ける。
「鼻っ柱が強くて、タイプとしては沢尻エリカに似ている。沢尻はグラビアを経て完全に女優に転向できたが、小向の事務所はグラビアには強いが女優業では力が及ばないこともあって路線変更に手間取り、それが小向の心理に影響したかもしれません」
グラビア復帰後はDVD発売記念イベントで写真撮影を禁止したり素っ気ない態度をみせたりで、次第にファンも減っていた。今年7月に都内で行われたDVD「DEAR」の発売記念イベントが公の場で目撃されたのが最後のようだ。
所属事務所は契約解除の理由として「体調不良、精神的不安定、音信不通状態なども幾度かあり仕事に支障をきたしていた」などとホームページ上で告知。改めてその真意を問うと、「ホームページでご説明したことがすべて。今はちゃんと連絡はついている。本人と話し合った上での結論」と語るばかりだった。
今後について一部のファンからは「芸能人専門のAVレーベルから出直してみては」という無責任なエールも飛んでいるが、「トラブルを避けたい他のプロダクションは、簡単に手を出したがらない」(中堅プロダクション幹部)と、再起の道は、なかなか険しいようだ。
(9月27日配信 夕刊フジ)
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